◆妊娠編
初期(1~15週)
中期(16~27週)
後期(28週以降)

妊娠したら気をつけたい事-カラダのトラブル編

こんなときはすぐに産婦人科医の診察を!

次のような症状のときは、速やかに産婦人科医の診察を受けましょう。
妊娠にともなう生理的な変化や、出産の始まるしるしで心配のいらないこともありますが、ほうっておくと母子ともに危険な状態になることもあります。アレ?っと思ったらすぐに病院へ行きましょう。

◆おなかの張り・痛み 
出血とならんで、注意したいのがおなかの張り・痛みです。 まずは横になってからだを休め、様子をみて、それでおさまるようなら生理的な張りと考えられます。しかし、「痛みや張りがどんどん強くなる」「動けないほど強い痛み」「おなかが板のようにかたい」「出血をともなう」「発熱をともなう」 などのときは、絶対にほうっておいてはいけません。妊娠初期ならば、流産、子宮外妊娠、中期・末期ならば常位胎盤早期剥離、早産など、すぐに入院して手当てをしなければならない状態のこともあるので、すぐに医師に連絡をし、診察を受けましょう。おなかを打ったなどのときも、しばらく安静 にして様子をみて、少しでもおかしいと思ったら診察を受けましょう。

◆出血 
妊娠中に出血したときは、初期・中期・ 末期など時期にかかわらず、必ず受診しましょう。子宮腟部のびらんや子宮頸管ポリープなど心配のないものもありますが、自己判断は禁物です。妊娠初期ならば、流産、子宮外妊娠、胞状奇胎、中期以後ならば切迫早産や※前置胎盤、常位胎盤早期剥離などが考えられます。安静にして症状を医師に連絡し、診察を受けましょう。

※前置胎盤とは胎盤の位置が正常より低く、子宮の出口をふさいでいる場合をいいます。
大出血を起こすことがあり、出産時には帝王切開が必要になります。

◆頭痛 
強い頭痛が長くつづく、目に火花が散る、チラチラするというときは血圧の検査を受けましょう。妊娠高血圧症候群の可能性もあります。

◆つわりがひどく水分もとれない 
つわりは多くの妊婦が経験する症状ですが、くり返し吐いて水分も受けつけないときは「妊娠悪阻」の心配 があります。脱水や代謝異常をきたすおそれがあり、 点滴などが必要になる場合もあるので、急いで受診しましょう。

◆胎動が急に感じられなくなった 
「昨日までよく動いていた赤ちゃんが今日は一度も動きを感じられない」「胎動が極端に弱くなった」というときは、すぐに診察を受けましょう。なんらかの原因で赤ちゃんが弱まっていることが考えられます。

◆前期破水 
胎児を包んでいる卵膜が陣痛開始前に破れてしまうことです。妊娠のなかばで膜が破れると、胎児が子宮の中にいられなくなり流産・早産となります。(妊娠末期の場合は、入院治療で無事に出産できる可能性があります)。尿とも違う、さらさらした液体(羊水)が流れ出ているとき、あるいは液体が大量に流れ出たときは、急いで受診しましょう。

ご紹介したこれら以外にも、気になる症状がありましたら迷わず病院で受診するようにしましょう!

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