◆妊娠編
初期(1~15週)
中期(16~27週)
後期(28週以降)
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病院の種類と選び方

◆◆病院の種類
一口に産院といっても、規模によっていろいろな種類の病院があります。
それぞれ特長があるので、ご自身にあった病院を選びましょう。

◆大学病院・公立病院
最新の医療設備があり、スタッフも豊富なので総体的な安心感がある。NICU(新生児集中治療室)など、万が一の緊急体制も整っているし、持病のある人などは他科の医師との連携ができて心強い。反面、待ち時間が長くて診療時間が短いとか、診察時と分娩時の医師が異なるなどの不満をあげる人も多い。
ただし、なかにはハイリスクのお産を優先する、紹介状が必要など、受け入れ条件がある場合もあるので下調べが必要。

◆総合病院
入院用ベッドが100床以上あり、複数の診療科がある。大学病院同様に他科と連携できるので、持病のある場合やリスクが予測されるお産に対応できる安心感がある。正常経過の妊婦を対象に助産師外来を設けている病院もある(院内オープンシステム)。ただし、最近は産婦人科や小児科を閉鎖する病院も増えているので、確認が必要。

◆産婦人科専門病院・産婦人科医院
ベッド数20床以上の施設が病院、19床以下は医院、診療所、クリニックという。病院の場合は小児科を併設しているところもある。初診から妊婦健診、分娩まで同じ医師が診ることが多い。院内で母親(両親)学級、体操教室、呼吸法教室などを開いている施設もあり、医師やスタッフとコミュニケーションがとりやすい。医院の場合、医師がひとりのところも多いので、夜間・休日に当直医がいることを確かめるのがベター。

◆助産院
助産師が介助する施設。対象は正常経過の妊娠・分娩なので、助産院でお産できる妊婦は限られる(助産院での分娩は全分娩中、約1%)。助産師は会陰切開(縫合も)などの医療行為はできないので、分娩進行中のトラブルに備えて、嘱託産婦人科医との連携がしっかりしていることを確認する必要がある。


◆◆病院選びのポイント
医師やスタッフにも気になるポイントは直接質問をして確かめてみましょう。遠慮は無用です!

1)自分が望む出産法ができるか?
できるだけ自然な経過を大事にしたい、分娩所要時間の短いお産をしたい、麻酔分娩で痛くないお産をしたい、夫の立ち会い分娩が希望など、自分なりのバースプランを作ってみます。その上で、希望する出産法ができるかを確認しておきましょう。

2)自分が望む産後のケアがあるか?
母子同室か母子別室か、母乳哺育に積極的か、出産直後のカンガルーケアがあるかなど、産後のケアについて確かめましょう。

3)通院可能かどうか?
妊婦健診に通うことやお産入院に備えて、通いやすい距離、交通手段は便利かなども考慮に入れましょう。

4)アメニティは良好か?
入院室はもちろん、トイレやシャワールーム、食事内容も快適な入院生活に欠かせない要素です。入院スペースは妊婦健診への通院ではわからないことも。パンフレットやホームページで確かめて。病院によっては分娩室や新生児室を見学できるところもあります。

出産と誕生

妊娠10ヵ月に入るとお産はもうすぐ!
あらかじめお産の全体像を把握しておくと安心です!

◆お産開始までの流れ
1)陣痛
陣痛は赤ちゃんを押し出すために子宮が収縮するときの痛みは、月経痛に似た痛みとして感じる場合が多いです。最初は不規則だが徐々に規則的に繰り返すようになります。10分おきの陣痛がお産開始なので、病院に連絡して入院を(経産婦は15分おき)。正確に10分おきでなくても規則的に痛むときは早めに入院手続きをしてください。

2)破水
赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が流れ出るのが破水。普通、破水はお産が進んでから起こりますが、陣痛開始前あるいは開始後の早い時期に起こることも。破水すると胎児への感染が心配なので、痛みがなくても弱くてもすぐに病院に連絡して入院しましょう。破水かどうか迷うときは、必ず診察を受けることが重要。

3)おしるし
子宮口が少し開き、卵膜がはがれて少量出血するのがおしるし(ただし、おしるしのない人もいる)。おしるしがあると数時間から数日以内にお産が始まります。すぐに入院とは限りませんが、ご準備を。出血に気づいたら量の多い少ないにかかわらず、必ず病院へ連絡をしましょう(おしるしではない心配な出血の可能性もあります)。

◆入院~お産の流れ
お産は分娩第1期・第2期・第3期に分けられます。

1)分娩第1期(開口期)
10分おきの陣痛が規則的に来るようになってから、子宮口が全開大(10cm開大)するまでの間をいう。初産婦で平均約10~12時間、経産婦で5~6時間ぐらいかかる。

2)分娩第2期(出期)
子宮口が全開大してから赤ちゃんが誕生(娩出/べんしゅつ)するまでをいう。平均所要時間は初産婦で約1~2時間、経産婦で30分~1時間ぐらい。

3)赤ちゃん誕生期
赤ちゃんの体の中で一番大きな頭が出てしまうと、その後はアッという間に全身がスルッと出てきて、じきに元気なうぶ声が響く。

4)分娩第3期(後産期)
赤ちゃん誕生から胎盤が娩出されるまでをいう。自然に胎盤の娩出を待つと10~30分かかるが、最近は、医師がへその緒を少し引っ張るようにして胎盤を娩出させるので、所要時間は5分ぐらい。この後、会陰(えいん)切開をした場合は局所麻酔をした上で、縫合の処置を受ける。

5)赤ちゃんは新生児室へ
臍帯(へその緒)を切った後、赤ちゃんは体重、身長、頭囲、胸囲などの身体計測をしてもらい、同時に出生直後の健康チェックを受ける。お母さんと対面した後の6時間ぐらいは普通新生児室の保温器の中で過ごす。

6)お母さんは分娩室で安静に
胎盤娩出後はときに異常出血が起こることもあるため、お母さんは分娩後2時間は安静にしながら分娩室で過ごす。この2時間を分娩第4期ともいい、血圧を測定するなどして体調の変化を観察する。




出産-いろんな出産方法を知ろう

分娩の種類

近年、「納得のいく産み方をしたい」という声が増えています。
もし希望の出産方法がある人は、それを受け入れてくれる病院を選ばなければなりません。
出産方法にはいろいろありますので、長所・短所をよく知った上で、あなたに合った産み方を
見つけましょう。

◆自然分娩
陣痛が自然に来るのを待ち、お産の流れにそって経腟分娩をすること。自然な経過を大事にするが、分娩監視装置をつける、血管確保のために点滴をするなど、母子の安全確保のための医療を行うのが原則。陣痛が弱ければ陣痛促進剤を使い、強すぎて危険なときは子宮収縮抑制剤を使うことがある。分娩が長引いた場合には、吸引分娩・鉗子分娩になることもある。

◆無痛(麻酔)分娩
麻酔を使って産痛をとる麻酔分娩のこと。最近はほとんどが硬膜外(こうまくがい)麻酔分娩といって、麻酔の範囲が子宮と産道付近に限られる局所麻酔なので、産婦の意識ははっきりしている。産婦自身もお産の進行がわかり、誕生後の赤ちゃんのうぶ声も聞けるし、抱いて授乳することも可能。

◆帝王切開
経腟分娩ではなく、おなかを切って直接赤ちゃんを取り出すお産のこと。母体と胎児の状態によってあらかじめ日にちを予定することが多いが、お産の進行中に緊急に帝王切開になることもある。硬膜外麻酔や腰椎麻酔による帝王切開は、下半身に限る局所麻酔なので、産婦の意識ははっきりしていて、赤ちゃんのうぶ声を聞いたり対面することも可能。異常分娩なので保険が適応される。

◆座位分娩
座位、つまり上半身を起こした姿勢で出産すること。仰向け姿勢より赤ちゃんが下降しやすいメリットがある。最近は分娩台そのものが背もたれの角度を調節できるようになっているので、産婦の希望で平らにも座位にも対応でき、自由に姿勢を変えられることが多い。

◆ソフロロジー法
精神的、肉体的訓練によって心身の安定を得るソフロロジーを応用した方法。陣痛をお産に必要なエネルギーと考え、痛みとしてではなく積極的な喜びとしてとらえるのが基本の考え。妊娠中から、東洋的な座禅やヨガを取り入れた訓練(イメージトレーニング、呼吸法、筋肉のリラクゼーション)を行う。

◆ラマーズ法
精神予防性無痛分娩法のひとつ。お産の進み方や陣痛のメカニズムを理解することで不安感や恐怖心を抑え、平常心で受け入れることを学ぶ。妊娠中から、緊張と弛緩のバランスをとる弛緩法と、お産の進行に合わせて行う呼吸法を練習する。

◆アクティブバース
医療者主導ではなく、産婦自身が能動的にお産をリードするという考えが基本。具体的には出産場所を自分で選ぶ、医療的な介助を受けない、お産のときは立ったり、座ったりなど自由な姿勢をとる、家族に囲まれてお産するなどがメインになるので、助産院や自宅でのお産がほとんど。どんなお産をしたいのか、イメージがはっきりしている人が自己責任で選択するのが条件。

◆水中出産
小さいプールのような場所で、30度程度の温水の中で行う分娩法。陣痛の痛みをやわらげつつ、より自然なお産をしようというのが目的。水中から雑菌が子宮内に入ったり、赤ちゃんが感染症にかかる場合もあるので、整った設備のもと、医師や助産師の介助を得て行う必要がある。

◆自宅分娩
住み慣れた自宅で、家族に囲まれて出産する。ただし、妊娠経過に問題がないことが必須の条件なので、妊婦健診は、産院できちんと受ける必要があり、助産師の介助も必要。分娩のための準備は、すべて自分で整えるため、必要なもの、部屋の用意などは早めに。衛生面や、トラブル発生時の緊急対応の面でも注意がいる。