◆胃のもたれ、動悸、息切れなど
子宮がみぞおちのあたりまで届いてきますから、胃や肺を上にもちあげ、心臓を圧迫するようになります。このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が強くなります。
胃が子宮に押されると1回に食べられる量が減ります。過食をしないように、1回の食事量を抑えてくれる胃からのサインと受け止めましょう。食事量が減った分、すぐにお腹がすきます。お菓子などの間食が欲しくなりますが、これはガマン!
1日の食事量を6回ぐらいに分けて食べる「小分け食い」にするのがコツです。
◆腰が痛くなったり足がつることも
大きくなった子宮を支えるために、腰に負担がかかり、腰痛症状が強くなるママが多くなります。足のつけ根にも負担がかかり、股のあたりがつれたり、足がつったりすることがあります。
お腹が大きくなると、体を動かすのがおっくうになりますが、適度な運動は、血行をよくして腰痛解消にも役立ちますし、太りすぎや妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防にもつながります。積極的に体を動かすようにしましょう!
◆尿が近くなったり、尿もれしたりします
子宮が膀胱(ぼうこう)を圧迫して容量が少なくなり、尿が近くなります。残尿感といって、排尿後に尿が残っているような感じも出てきます。尿意を我慢すると膀胱炎などの原因になりますから、トイレは我慢しないようにしましょう。妊娠後期の軽い尿もれには専用のライナー、尿とりパッドを使うようにしましょう。
くしゃみや咳をして下腹部に力が入ると、尿が少しもれることがあります。腹圧性尿失禁といって、お産が近くなったお母さんにはよく見られるトラブルです。ホルモンや大きくなった子宮の影響で、内臓を支えている骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)がゆるんだり、疲労します。もともと尿道が短い女性では、骨盤底筋のゆるみに伴い、尿もれが起こりやすくなるのです。尿失禁用のパットを使ったり、下着をまめに替えるなどの対策を。
ただし、ときには破水(はすい)のことがあります。破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れて中の羊水が流れ出るもの。尿と違って羊水は臭いがなく無色ですが、自分では区別がつかないこともあります。破水かも知れないと思ったら、早めに診察を受けましょう!
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