◆妊娠編
初期(1~15週)
中期(16~27週)
後期(28週以降)

妊娠6ヶ月

◆腰痛や背中の痛みを感じることも
お腹がぐッと前にせり出すようになります。子宮底(子宮の上側の端)がおへその高さまで達します。その影響で背中や腰に痛みを感じる事があります。

健診時に測る子宮底長<ていちょう>は、およそ18~21cmぐらいです。子宮底長は、赤ちゃんの体の大きさや羊水量などの目安になりますから、子宮底長が小さすぎる時や大きすぎる時は、超音波検査を行って、胎児の体重を推定したり、羊水量を測って確かめます。

◆大きくなった子宮が背中側の血管を圧迫します
子宮は大人の頭よりも大きくなって、背骨のほうにある太い血管を圧迫するようになってきます。四つ足の動物では、子宮は地面に向かって垂直になるので、こんな心配はないのですが、2本の足で立つ人間だからこその現象です。

お腹の後ろ側には、自律神経節や腎臓に行く血管、大動脈、大静脈などがあるため、大きくなった子宮がこれらを圧迫すると、血圧が高くなってくる心配が出てきます。ジーンズやきつい下着などでおなかをしめつけると一層血圧が高くなる心配がありますから、おなか回りのゆったりした服装を心がけましょう。とくに、腹帯やコルセットをきつく締めて、子宮を背骨に押し付けるように固定するのは避けましょう。

◆乳腺が発達して乳汁が出てくることも
外見だけでなく、お母さんの体の中では出産や産後の育児に向けて、ホルモンが活発に活動を開始しています。おっぱいは乳房の乳腺組織で作られます。妊娠6ヶ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。

乳房の大きさには個人差があり、乳首の形もいろいろです。乳房が小さいとおっぱいが出にくくないかとか、乳首が偏平だったり、陥没していると赤ちゃんがおっぱいを飲みにくいのではないかなど、不安になるお母さんもいるでしょう。でも、今から産後のことをあまり心配しすぎないで。

赤ちゃんの誕生直後から頻繁におっぱいを飲ませると、赤ちゃん自身が乳首の形を直してくれるからです。妊娠中は、おっぱい哺育(母乳育児)が赤ちゃんにとってどんなに大事かを勉強しながら、赤ちゃんへの愛情を育む時期です。

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