◆定期健診
妊娠の経過や赤ちゃんの成長をみる、定期健診。妊娠初期は4週間に1回、中期は2週間に1回、後期は1週間に1回、病院に行き健診を受けます。初回は初診料(※)がかかります。病院によって内容や金額に多少違いがありますが、それほど大きな差はないよう。このほか、血液検査(1~2回)に別途費用がかかります。
※途中で病院を替えた場合、初診料を二度払うほか、同じ検査を再度受けることもあります。
◆大体の目安◆
3,000円~6,000円×13~15回 合計 4~10万円程度
(血液検査や超音波検査は別途費用がかかります)
◆母親学級
無料のところが多いですが、1回1,000~2,000円程度の低額な料金がかかることも。ソフロロジーや母乳マッサージといったレッスンも、病院によって無料のところ、有料のところとばらつきがあります。通いやすいところを調べてみましょう。
◆マタニティ期のレッスン
・マタニティスイミング
・マタニティヨガ
・マタニティビクス
・マタニティフラ
産院併設の教室や自治体のレッスンは無料のものもあります。又、ごく少額で参加できるものも。一般のスポーツジムで開催されているものは、入会金5,000円~1万円、月会費5,000円~1万円前後が目安。
入院や出産にかかる費用
病院や出産方法などでかかる費用は異なります。
平均的には30~40万前後が多いです。出産にかかる費用は保険が適用されないため自己負担となります。その分納得できる病院、出産方法を選びたいですね。
◆出産費用の明細
●入院費(部屋代、食事代、新生児世話料など) 100,000円~300,000円
●分娩費(手術、分娩介助、胎盤処理の費用など) 100,000円~300,000円
●新生児の検査費用 30,000円~50,000円
●消耗品費(産褥ショーツ、ナプキン、母乳パッドなど) 1,000円~5,000円
◆分娩方法別費用
病院の施設の規模、私立か公立か、また個室か大部屋か、などでも金額が異なってきます。
大体の目安としてとらえ、具体的な金額は出産を考えている病院などにくわしく聞いてみましょう!
●自然分娩 30~40万円
●無痛分娩 自然分娩プラス3~5万円
●帝王切開 ※胎児や妊婦さんの状態や、入院日数などによって異なります。
※ 帝王切開の場合、手術費が健康保険の適用となったり、生命保険の給付金を受けられる、といった経済的なフォローがあります。
●LDR 自然分娩プラス1~10万円
●自宅出産 30万円前後(助産婦への支払い・産後訪問も含む)
平均的には30~40万前後が多いです。出産にかかる費用は保険が適用されないため自己負担となります。その分納得できる病院、出産方法を選びたいですね。
◆出産費用の明細
●入院費(部屋代、食事代、新生児世話料など) 100,000円~300,000円
●分娩費(手術、分娩介助、胎盤処理の費用など) 100,000円~300,000円
●新生児の検査費用 30,000円~50,000円
●消耗品費(産褥ショーツ、ナプキン、母乳パッドなど) 1,000円~5,000円
◆分娩方法別費用
病院の施設の規模、私立か公立か、また個室か大部屋か、などでも金額が異なってきます。
大体の目安としてとらえ、具体的な金額は出産を考えている病院などにくわしく聞いてみましょう!
●自然分娩 30~40万円
●無痛分娩 自然分娩プラス3~5万円
●帝王切開 ※胎児や妊婦さんの状態や、入院日数などによって異なります。
※ 帝王切開の場合、手術費が健康保険の適用となったり、生命保険の給付金を受けられる、といった経済的なフォローがあります。
●LDR 自然分娩プラス1~10万円
●自宅出産 30万円前後(助産婦への支払い・産後訪問も含む)
妊娠・出産に関する手続き その2
働くお母さんの手続きに関してご紹介します。
◆仕事を続ける場合
1)産前産後休暇について
産前休暇は出産予定日の6週間以内(双子以上の多胎妊娠の場合は14週間以内)の期間、本人が請求した場合のみ与えられ、自分が無理なく働くことができると思う場合はとらなくてもよい休暇です。申請していなくても法定期間内に体調や事情が変わった場合はすぐに産前休暇を請求することができます。
一方、産後休暇は本人が請求しなくても、出産後8週間は休暇することが義務づけられています(6週間をすぎて医師が復職に支障がないと認めた場合、本人が復職を希望すれば就業できます)。
産前産後休暇中の給与支払は規定がないため、会社が無給と決めている場合は、健保から「出産手当金」がもらえます。
>出産手当金について詳しくはこちらをご参照ください。
2)育児休業について
勤続1年以上で子どもが1歳(やむを得ない場合は1歳6ヶ月)に達するまでは、休業できることが育児・介護休業法で決められています。ただし、復職することが条件づけられています。男女とも取れる休業で、2010年6月30日に施行される「パパ・ママ育休プラス制度」を利用して夫婦ともに育児休業を取得する場合は、一定の要件を満たすと、子どもが1歳2ヶ月になる前日までの間に、1年まで育児休業を取得することができます。
育児休業をとりたい期間を、休業したい日の1ヶ月前までに会社に申請します。育児休業中の有給・無給も会社によりますが、雇用保険に加入している人には「育児休業給付金」が与えられます。
>育児休業給付金について詳しくはこちらをご覧ください
◆退職予定の場合
◆仕事を続ける場合
1)産前産後休暇について
産前休暇は出産予定日の6週間以内(双子以上の多胎妊娠の場合は14週間以内)の期間、本人が請求した場合のみ与えられ、自分が無理なく働くことができると思う場合はとらなくてもよい休暇です。申請していなくても法定期間内に体調や事情が変わった場合はすぐに産前休暇を請求することができます。
一方、産後休暇は本人が請求しなくても、出産後8週間は休暇することが義務づけられています(6週間をすぎて医師が復職に支障がないと認めた場合、本人が復職を希望すれば就業できます)。
産前産後休暇中の給与支払は規定がないため、会社が無給と決めている場合は、健保から「出産手当金」がもらえます。
>出産手当金について詳しくはこちらをご参照ください。
2)育児休業について
勤続1年以上で子どもが1歳(やむを得ない場合は1歳6ヶ月)に達するまでは、休業できることが育児・介護休業法で決められています。ただし、復職することが条件づけられています。男女とも取れる休業で、2010年6月30日に施行される「パパ・ママ育休プラス制度」を利用して夫婦ともに育児休業を取得する場合は、一定の要件を満たすと、子どもが1歳2ヶ月になる前日までの間に、1年まで育児休業を取得することができます。
育児休業をとりたい期間を、休業したい日の1ヶ月前までに会社に申請します。育児休業中の有給・無給も会社によりますが、雇用保険に加入している人には「育児休業給付金」が与えられます。
>育児休業給付金について詳しくはこちらをご覧ください
◆退職予定の場合
1)健康保険の手続きについて
年収130万円未満の人は、お父さんの健保の扶養になれますが、それ以上の人は、
(1) 国保に加入
(2) 健保の任意継続
のどちらかを選ばなければなりません。任意継続というのは、退職後も会社の健保に2年間加入できる制度で、保険料は今までの約2倍支払わなければなりません。国保の場合、保険料は自治体によって異なりますので、役所へ問い合わせをしましょう。
任意継続の手続きは、退職後20日以内に健保組合に申請します。国保の手続きは、役所へ。
2)失業給付金の受給期間延長手続きについて
妊娠中の人は、求職できる状態でないとみなされるため、失業給付金(いわゆる失業保険のこと)を受けられません。そこで妊娠中には、通常1年間の受給期間を延長(最長3年間)しておくのです。手続きは、退職日の翌日から30日経過した日の翌日から1ヶ月間に行います。
退職の際、会社から「離職票」をもらうので、母子健康手帳と印鑑を持って、住んでいる地域のハローワークへ行きましょう。働いていても雇用保険に加入していなかった人、公務員の人は、失業給付金はもらえませんので、ご注意を。
妊娠・出産に関する手続き その1
妊娠、出産がわかったら早速準備をしましょう!
手続きは面倒くさい・・・と先入観にとらわれず、受けられるメリットとして早めに手続きしましょう!
1)母子手帳の交付
妊娠が確定したら母子手帳をもらいます。自治体によって交付手続きはさまざま。病院から「妊娠届出書」が渡された場合は、これにあなたの氏名・住所等を記入して、市区町村の役所や保健所に持って行きましょう。役所や保健所で「妊娠届出書」を受け取り、自分で記入するだけの自治体もあります。
「妊娠届出書」を役所や保健所に提出すれば、その場で「母子健康手帳」が交付されます。これは、妊娠中から子どもが6歳になるまで、お母さんと子どもの健康状態を記録する大切なもの。双子の場合は2冊に。交付と同時に、妊娠中の健康診査受診票や両親学級の案内などももらえます。
2)妊娠中期に入ったら両親学級の参加
妊娠中の不安を解消してくれるのが「両親学級」です。妊娠の経過と体の変化、お産の経過や赤ちゃんのお世話の仕方など、出産日に備えてお勉強しましょう。病院で開催していなかったり、助産院で産む場合は、住んでいる地域の保健所へ連絡しましょう。
3)出産後の手続き
赤ちゃんが生まれたら、必ずしなければならないのが以下の3つです。
◆出生届け→市区町村の役所へ
生後2週間以内に手続きします。病院で記入してもらう「出生証明証」、母子手帳、印鑑が必要です。赤ちゃんの名前も決めておいて。届出人は、お父さんお母さんのほか同居人などでもOKです。
◆健康保険→お父さん、お母さんの会社へ
国民健康保険→市区町村の役所へ
「出生届」の手続きをしたら、赤ちゃんの健保加入も済ませましょう。会社の保険に入っている人は、お父さんかお母さんの会社に、国民健康保険の場合は、市区町村の役所へ。母子手帳と保険証を忘れずに持っていきましょう。加入後、「乳幼児医療証」が交付されます。
◆出生通知表→地域の保健所へ
母子手帳交付の際、一緒にもらったはがき大のものです。これを保健所へ送ります。名前は決まってなくてもいいので、なるべく早く出しましょう。保健師さんの訪問指導が受けられますし、赤ちゃんの健康診査・予防接種を受けるためにも大切です。
4)手当に関して
◆出産育児一時金
2009年10月から少子化対策の暫定措置として実施されている「直接支払制度」で受給する場合は、産院に保険証などを提示すると、産院から専用請求書と同内容の旨である明細書を交付されるだけで、出産育児一時金の充当分は保険組合などから自動的に産院に支払われます。
また、「受取代理制度」で受給する場合は、加入する健康保険組合などに出産育児一時金の請求を行う際、出産する医療機関等にその受け取りを委任することにより、医療機関等へ直接出産育児一時金が支給されます。
ただし、医療機関によっては対応が困難な場合もあるため、直接支払制度や受取代理制度の実施を猶予されている病院もあります。その場合は従来通り、退院時に一旦自分で出産費用は産院に支払い、加入している健康保険に申請して後日支給してもらいます。病院で記入してもらう欄があるので、入院中に用意しておきましょう。仕事復帰ママは自分の会社の健康保険へ、専業主婦ママはパパの会社の健保へ、会社を通して申請します。国民健康保険に加入している人は役所で申請します。出生届と同時に済ませましょう。
>出産育児一時金について詳しくはこちらをご覧ください
◆児童手当
2012年4月から、それまでの「子ども手当」に変わって「児童手当」が支給されることになりました(2010年3月までの旧制度の児童手当とは異なりますのでご注意ください)。
子ども手当とは異なるのは、子どもの年齢によって支給される金額が異なることと、所得制限があることです。受給を受けるには居住地の自治体へ「認定請求書」で申請が必要です。出生届と同時に済ませましょう。公務員の場合は勤務先から支給されるため申請も勤務先になります。
>児童手当について詳しくはこちらをご覧ください
手続きは面倒くさい・・・と先入観にとらわれず、受けられるメリットとして早めに手続きしましょう!
1)母子手帳の交付
妊娠が確定したら母子手帳をもらいます。自治体によって交付手続きはさまざま。病院から「妊娠届出書」が渡された場合は、これにあなたの氏名・住所等を記入して、市区町村の役所や保健所に持って行きましょう。役所や保健所で「妊娠届出書」を受け取り、自分で記入するだけの自治体もあります。
「妊娠届出書」を役所や保健所に提出すれば、その場で「母子健康手帳」が交付されます。これは、妊娠中から子どもが6歳になるまで、お母さんと子どもの健康状態を記録する大切なもの。双子の場合は2冊に。交付と同時に、妊娠中の健康診査受診票や両親学級の案内などももらえます。
2)妊娠中期に入ったら両親学級の参加
妊娠中の不安を解消してくれるのが「両親学級」です。妊娠の経過と体の変化、お産の経過や赤ちゃんのお世話の仕方など、出産日に備えてお勉強しましょう。病院で開催していなかったり、助産院で産む場合は、住んでいる地域の保健所へ連絡しましょう。
3)出産後の手続き
赤ちゃんが生まれたら、必ずしなければならないのが以下の3つです。
◆出生届け→市区町村の役所へ
生後2週間以内に手続きします。病院で記入してもらう「出生証明証」、母子手帳、印鑑が必要です。赤ちゃんの名前も決めておいて。届出人は、お父さんお母さんのほか同居人などでもOKです。
◆健康保険→お父さん、お母さんの会社へ
国民健康保険→市区町村の役所へ
「出生届」の手続きをしたら、赤ちゃんの健保加入も済ませましょう。会社の保険に入っている人は、お父さんかお母さんの会社に、国民健康保険の場合は、市区町村の役所へ。母子手帳と保険証を忘れずに持っていきましょう。加入後、「乳幼児医療証」が交付されます。
◆出生通知表→地域の保健所へ
母子手帳交付の際、一緒にもらったはがき大のものです。これを保健所へ送ります。名前は決まってなくてもいいので、なるべく早く出しましょう。保健師さんの訪問指導が受けられますし、赤ちゃんの健康診査・予防接種を受けるためにも大切です。
4)手当に関して
◆出産育児一時金
2009年10月から少子化対策の暫定措置として実施されている「直接支払制度」で受給する場合は、産院に保険証などを提示すると、産院から専用請求書と同内容の旨である明細書を交付されるだけで、出産育児一時金の充当分は保険組合などから自動的に産院に支払われます。
また、「受取代理制度」で受給する場合は、加入する健康保険組合などに出産育児一時金の請求を行う際、出産する医療機関等にその受け取りを委任することにより、医療機関等へ直接出産育児一時金が支給されます。
ただし、医療機関によっては対応が困難な場合もあるため、直接支払制度や受取代理制度の実施を猶予されている病院もあります。その場合は従来通り、退院時に一旦自分で出産費用は産院に支払い、加入している健康保険に申請して後日支給してもらいます。病院で記入してもらう欄があるので、入院中に用意しておきましょう。仕事復帰ママは自分の会社の健康保険へ、専業主婦ママはパパの会社の健保へ、会社を通して申請します。国民健康保険に加入している人は役所で申請します。出生届と同時に済ませましょう。
>出産育児一時金について詳しくはこちらをご覧ください
◆児童手当
2012年4月から、それまでの「子ども手当」に変わって「児童手当」が支給されることになりました(2010年3月までの旧制度の児童手当とは異なりますのでご注意ください)。
子ども手当とは異なるのは、子どもの年齢によって支給される金額が異なることと、所得制限があることです。受給を受けるには居住地の自治体へ「認定請求書」で申請が必要です。出生届と同時に済ませましょう。公務員の場合は勤務先から支給されるため申請も勤務先になります。
>児童手当について詳しくはこちらをご覧ください
出産でもらえるお金
◆自治体や健康保険などから出産でもらえるお金
実は、自治体や健康保険からもらえる手当金があります。出費がかさむ出産時期、賢く受け取りましょう!
※この情報は2015年4月現在のもののため、制度は変更している可能性があります。詳細は関係する自治体、勤務先などにお問い合わせください。
1)出産育児一時金
健康保険などからもらえるお金で、金額は原則子ども一人につき42万円、双子の場合は84万円が支給されます。ただし、産科医療補償制度に加入していない医療機関などで分娩した、在胎週数が22週に達していないなど、産科医療補償制度加算対象でない場合は一人につき40万4,000円になります。また、死産や流産の場合でも、妊娠4ヶ月(85日)以上であれば、支給されます。申請用紙には、出産した病院で証明してもらう欄があるので、入院時に忘れずに持って行きましょう。
*退院時に手元のお金がなくても医療保険組合などから直接産院などに出産育児一時金を支払ってもらえる仕組み(直接支払制度や受取代理制度)も導入されています。ただし、医療機関によっては対応が困難な場合もあるため、直接支払制度や受取代理制度の実施を猶予されている病院もありますので予め確認しましょう。
2)児童手当
0歳から中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している人に国から支給される手当。支給額は月額で、3歳未満の児童1人につき一律15,000円、3歳以上小学校就学までは10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生は一律10,000円ですが、支給には所得制限があるため、所得制限の限度額以上の世帯の場合は特例給付として月額一律5,000円が支給されます。
すでに子どもがいて2012年3月まで子ども手当を受給されていた方は、その子どもについて改めての認定請求は不要ですが、毎年6月に現況届の提出が必要となります。また新たに子どもが生まれた場合も受給には各自治体に請求する必要があるので、自分の受給資格とともに申請法を問い合わせてみましょう。
3)医療費助成
国や地方公共団体が医療費の一部または全額を負担してくれる制度。ほとんどの自治体で、赤ちゃんが病気にかかったとき、「乳幼児医療証」を病院の窓口で見せると、医療費が無料または定額になる、後日医療費が還付されるなどの制度を設けています。ただし、自治体によって、医療証が交付される年齢と所得制限の条件が異なりますので確認しておきましょう。出生届とともに赤ちゃんの健康保険の加入手続きをし、まもなく自治体から「乳幼児医療証」が送られてきます。
4)医療費控除
1年間(1月~12月)にかかった医療費が10万円(所得が200万円未満の人は所得の5%の金額)を超えた場合、確定申告をすると税金が戻ってきます。妊娠・出産にかかった医療費以外もOK。ただし、出産育児一時金、生命保険からの給付金などは差し引かれ、さらに10万円を引いた額が医療費控除の対象になります。家族全員分の領収書を1年分まとめておき、確定申告の時期に税務署で申告用紙をもらって手続きします。
5)出産手当金
働くママの産休(産前42日、多胎妊娠の場合98日、産後56日)期間のお給料を補償してくれるのがこのお金。標準報酬日額の3分の2がもらえます。もし、予定日より早く生まれたら、その日数分減ってしまいますが、反対に、予定日より遅れると、42日分より増えることに。請求用紙には、出産した病院の証明が必要なので、入院時に持って行くのを忘れずに。産休に入るとき、会社の総務から用紙がもらえるので、会社を通して健保へ申請します。
*2007年3月までは退職後6ヶ月以内に出産したり、退職しても健康保険を任意継続していれば受け取れましたが、現在は打ち切られていますのでご注意ください。
6)育児休業給付金
子どもが1歳になる誕生日の前々日(事情により1歳6ヶ月)まで認められている育児休業。この期間、生活費を補助するために支払われるのがこのお金です。
支給額は、育児休業開始から6ヶ月まで賃金の67%、それ以降は50%になります。ただし、上限と下限があり、毎年8月1日に変更されます。
ただし、このお金は雇用保険から支払われるので(雇用保険を支払っていて、育休前の2年間に1ヶ月に11日以上働いていた月が12ヶ月以上あることが条件)、自営業の人などはもらえません。また、産休だけで育休をとらない人ももらえません。産休に入るとき、会社に育休をとる予定を伝えると用紙がもらえるので、会社を通して手続きします。
7)失業給付金
就職する意志があって、求職中の人が、再就職が決まるまで、安心して生活できるよう支払われるお金。妊娠中に失業給付を受けようと思っても、働くことができないとみなされ、もらえません。なので、通常1年間の受給期間を延長する手続きをしておきます(最長3年間まで延長可能)。金額は、退職した日の直前6ヶ月間の月給(諸手当を含めた総支給額)の合計÷180(この額を賃金日額といいます)の5~8割です。この額が何日分もらえるかは、年齢と勤続年数(雇用保険の加入期間)、退職理由によって違ってきます。
申請期間は、退職日の約1ヶ月後から1ヶ月間(退職日の翌日から30日経過した日の翌日から1ヶ月間)。 退職の際、会社から「離職票」をもらうので、母子健康手帳と印鑑を持って、住んでいる地域のハローワークへ。
実は、自治体や健康保険からもらえる手当金があります。出費がかさむ出産時期、賢く受け取りましょう!
※この情報は2015年4月現在のもののため、制度は変更している可能性があります。詳細は関係する自治体、勤務先などにお問い合わせください。
1)出産育児一時金
健康保険などからもらえるお金で、金額は原則子ども一人につき42万円、双子の場合は84万円が支給されます。ただし、産科医療補償制度に加入していない医療機関などで分娩した、在胎週数が22週に達していないなど、産科医療補償制度加算対象でない場合は一人につき40万4,000円になります。また、死産や流産の場合でも、妊娠4ヶ月(85日)以上であれば、支給されます。申請用紙には、出産した病院で証明してもらう欄があるので、入院時に忘れずに持って行きましょう。
*退院時に手元のお金がなくても医療保険組合などから直接産院などに出産育児一時金を支払ってもらえる仕組み(直接支払制度や受取代理制度)も導入されています。ただし、医療機関によっては対応が困難な場合もあるため、直接支払制度や受取代理制度の実施を猶予されている病院もありますので予め確認しましょう。
2)児童手当
0歳から中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している人に国から支給される手当。支給額は月額で、3歳未満の児童1人につき一律15,000円、3歳以上小学校就学までは10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生は一律10,000円ですが、支給には所得制限があるため、所得制限の限度額以上の世帯の場合は特例給付として月額一律5,000円が支給されます。
すでに子どもがいて2012年3月まで子ども手当を受給されていた方は、その子どもについて改めての認定請求は不要ですが、毎年6月に現況届の提出が必要となります。また新たに子どもが生まれた場合も受給には各自治体に請求する必要があるので、自分の受給資格とともに申請法を問い合わせてみましょう。
3)医療費助成
国や地方公共団体が医療費の一部または全額を負担してくれる制度。ほとんどの自治体で、赤ちゃんが病気にかかったとき、「乳幼児医療証」を病院の窓口で見せると、医療費が無料または定額になる、後日医療費が還付されるなどの制度を設けています。ただし、自治体によって、医療証が交付される年齢と所得制限の条件が異なりますので確認しておきましょう。出生届とともに赤ちゃんの健康保険の加入手続きをし、まもなく自治体から「乳幼児医療証」が送られてきます。
4)医療費控除
1年間(1月~12月)にかかった医療費が10万円(所得が200万円未満の人は所得の5%の金額)を超えた場合、確定申告をすると税金が戻ってきます。妊娠・出産にかかった医療費以外もOK。ただし、出産育児一時金、生命保険からの給付金などは差し引かれ、さらに10万円を引いた額が医療費控除の対象になります。家族全員分の領収書を1年分まとめておき、確定申告の時期に税務署で申告用紙をもらって手続きします。
5)出産手当金
働くママの産休(産前42日、多胎妊娠の場合98日、産後56日)期間のお給料を補償してくれるのがこのお金。標準報酬日額の3分の2がもらえます。もし、予定日より早く生まれたら、その日数分減ってしまいますが、反対に、予定日より遅れると、42日分より増えることに。請求用紙には、出産した病院の証明が必要なので、入院時に持って行くのを忘れずに。産休に入るとき、会社の総務から用紙がもらえるので、会社を通して健保へ申請します。
*2007年3月までは退職後6ヶ月以内に出産したり、退職しても健康保険を任意継続していれば受け取れましたが、現在は打ち切られていますのでご注意ください。
6)育児休業給付金
子どもが1歳になる誕生日の前々日(事情により1歳6ヶ月)まで認められている育児休業。この期間、生活費を補助するために支払われるのがこのお金です。
支給額は、育児休業開始から6ヶ月まで賃金の67%、それ以降は50%になります。ただし、上限と下限があり、毎年8月1日に変更されます。
ただし、このお金は雇用保険から支払われるので(雇用保険を支払っていて、育休前の2年間に1ヶ月に11日以上働いていた月が12ヶ月以上あることが条件)、自営業の人などはもらえません。また、産休だけで育休をとらない人ももらえません。産休に入るとき、会社に育休をとる予定を伝えると用紙がもらえるので、会社を通して手続きします。
7)失業給付金
就職する意志があって、求職中の人が、再就職が決まるまで、安心して生活できるよう支払われるお金。妊娠中に失業給付を受けようと思っても、働くことができないとみなされ、もらえません。なので、通常1年間の受給期間を延長する手続きをしておきます(最長3年間まで延長可能)。金額は、退職した日の直前6ヶ月間の月給(諸手当を含めた総支給額)の合計÷180(この額を賃金日額といいます)の5~8割です。この額が何日分もらえるかは、年齢と勤続年数(雇用保険の加入期間)、退職理由によって違ってきます。
申請期間は、退職日の約1ヶ月後から1ヶ月間(退職日の翌日から30日経過した日の翌日から1ヶ月間)。 退職の際、会社から「離職票」をもらうので、母子健康手帳と印鑑を持って、住んでいる地域のハローワークへ。
病院の種類と選び方
◆◆病院の種類
一口に産院といっても、規模によっていろいろな種類の病院があります。
それぞれ特長があるので、ご自身にあった病院を選びましょう。
◆大学病院・公立病院
最新の医療設備があり、スタッフも豊富なので総体的な安心感がある。NICU(新生児集中治療室)など、万が一の緊急体制も整っているし、持病のある人などは他科の医師との連携ができて心強い。反面、待ち時間が長くて診療時間が短いとか、診察時と分娩時の医師が異なるなどの不満をあげる人も多い。
ただし、なかにはハイリスクのお産を優先する、紹介状が必要など、受け入れ条件がある場合もあるので下調べが必要。
◆総合病院
入院用ベッドが100床以上あり、複数の診療科がある。大学病院同様に他科と連携できるので、持病のある場合やリスクが予測されるお産に対応できる安心感がある。正常経過の妊婦を対象に助産師外来を設けている病院もある(院内オープンシステム)。ただし、最近は産婦人科や小児科を閉鎖する病院も増えているので、確認が必要。
◆産婦人科専門病院・産婦人科医院
ベッド数20床以上の施設が病院、19床以下は医院、診療所、クリニックという。病院の場合は小児科を併設しているところもある。初診から妊婦健診、分娩まで同じ医師が診ることが多い。院内で母親(両親)学級、体操教室、呼吸法教室などを開いている施設もあり、医師やスタッフとコミュニケーションがとりやすい。医院の場合、医師がひとりのところも多いので、夜間・休日に当直医がいることを確かめるのがベター。
◆助産院
助産師が介助する施設。対象は正常経過の妊娠・分娩なので、助産院でお産できる妊婦は限られる(助産院での分娩は全分娩中、約1%)。助産師は会陰切開(縫合も)などの医療行為はできないので、分娩進行中のトラブルに備えて、嘱託産婦人科医との連携がしっかりしていることを確認する必要がある。
◆◆病院選びのポイント
医師やスタッフにも気になるポイントは直接質問をして確かめてみましょう。遠慮は無用です!
1)自分が望む出産法ができるか?
できるだけ自然な経過を大事にしたい、分娩所要時間の短いお産をしたい、麻酔分娩で痛くないお産をしたい、夫の立ち会い分娩が希望など、自分なりのバースプランを作ってみます。その上で、希望する出産法ができるかを確認しておきましょう。
2)自分が望む産後のケアがあるか?
母子同室か母子別室か、母乳哺育に積極的か、出産直後のカンガルーケアがあるかなど、産後のケアについて確かめましょう。
3)通院可能かどうか?
妊婦健診に通うことやお産入院に備えて、通いやすい距離、交通手段は便利かなども考慮に入れましょう。
4)アメニティは良好か?
入院室はもちろん、トイレやシャワールーム、食事内容も快適な入院生活に欠かせない要素です。入院スペースは妊婦健診への通院ではわからないことも。パンフレットやホームページで確かめて。病院によっては分娩室や新生児室を見学できるところもあります。
出産と誕生
妊娠10ヵ月に入るとお産はもうすぐ!
あらかじめお産の全体像を把握しておくと安心です!
◆お産開始までの流れ
1)陣痛
陣痛は赤ちゃんを押し出すために子宮が収縮するときの痛みは、月経痛に似た痛みとして感じる場合が多いです。最初は不規則だが徐々に規則的に繰り返すようになります。10分おきの陣痛がお産開始なので、病院に連絡して入院を(経産婦は15分おき)。正確に10分おきでなくても規則的に痛むときは早めに入院手続きをしてください。
2)破水
赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が流れ出るのが破水。普通、破水はお産が進んでから起こりますが、陣痛開始前あるいは開始後の早い時期に起こることも。破水すると胎児への感染が心配なので、痛みがなくても弱くてもすぐに病院に連絡して入院しましょう。破水かどうか迷うときは、必ず診察を受けることが重要。
3)おしるし
子宮口が少し開き、卵膜がはがれて少量出血するのがおしるし(ただし、おしるしのない人もいる)。おしるしがあると数時間から数日以内にお産が始まります。すぐに入院とは限りませんが、ご準備を。出血に気づいたら量の多い少ないにかかわらず、必ず病院へ連絡をしましょう(おしるしではない心配な出血の可能性もあります)。
◆入院~お産の流れ
お産は分娩第1期・第2期・第3期に分けられます。
1)分娩第1期(開口期)
10分おきの陣痛が規則的に来るようになってから、子宮口が全開大(10cm開大)するまでの間をいう。初産婦で平均約10~12時間、経産婦で5~6時間ぐらいかかる。
2)分娩第2期(娩出期)
あらかじめお産の全体像を把握しておくと安心です!
◆お産開始までの流れ
1)陣痛
陣痛は赤ちゃんを押し出すために子宮が収縮するときの痛みは、月経痛に似た痛みとして感じる場合が多いです。最初は不規則だが徐々に規則的に繰り返すようになります。10分おきの陣痛がお産開始なので、病院に連絡して入院を(経産婦は15分おき)。正確に10分おきでなくても規則的に痛むときは早めに入院手続きをしてください。
2)破水
赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が流れ出るのが破水。普通、破水はお産が進んでから起こりますが、陣痛開始前あるいは開始後の早い時期に起こることも。破水すると胎児への感染が心配なので、痛みがなくても弱くてもすぐに病院に連絡して入院しましょう。破水かどうか迷うときは、必ず診察を受けることが重要。
3)おしるし
子宮口が少し開き、卵膜がはがれて少量出血するのがおしるし(ただし、おしるしのない人もいる)。おしるしがあると数時間から数日以内にお産が始まります。すぐに入院とは限りませんが、ご準備を。出血に気づいたら量の多い少ないにかかわらず、必ず病院へ連絡をしましょう(おしるしではない心配な出血の可能性もあります)。
◆入院~お産の流れ
お産は分娩第1期・第2期・第3期に分けられます。
1)分娩第1期(開口期)
10分おきの陣痛が規則的に来るようになってから、子宮口が全開大(10cm開大)するまでの間をいう。初産婦で平均約10~12時間、経産婦で5~6時間ぐらいかかる。
2)分娩第2期(娩出期)
子宮口が全開大してから赤ちゃんが誕生(娩出/べんしゅつ)するまでをいう。平均所要時間は初産婦で約1~2時間、経産婦で30分~1時間ぐらい。
3)赤ちゃん誕生期
赤ちゃんの体の中で一番大きな頭が出てしまうと、その後はアッという間に全身がスルッと出てきて、じきに元気なうぶ声が響く。
4)分娩第3期(後産期)
3)赤ちゃん誕生期
赤ちゃんの体の中で一番大きな頭が出てしまうと、その後はアッという間に全身がスルッと出てきて、じきに元気なうぶ声が響く。
4)分娩第3期(後産期)
赤ちゃん誕生から胎盤が娩出されるまでをいう。自然に胎盤の娩出を待つと10~30分かかるが、最近は、医師がへその緒を少し引っ張るようにして胎盤を娩出させるので、所要時間は5分ぐらい。この後、会陰(えいん)切開をした場合は局所麻酔をした上で、縫合の処置を受ける。
5)赤ちゃんは新生児室へ
臍帯(へその緒)を切った後、赤ちゃんは体重、身長、頭囲、胸囲などの身体計測をしてもらい、同時に出生直後の健康チェックを受ける。お母さんと対面した後の6時間ぐらいは普通新生児室の保温器の中で過ごす。
6)お母さんは分娩室で安静に
胎盤娩出後はときに異常出血が起こることもあるため、お母さんは分娩後2時間は安静にしながら分娩室で過ごす。この2時間を分娩第4期ともいい、血圧を測定するなどして体調の変化を観察する。
妊娠10ヶ月
◆食欲が増します
妊娠36週になると胃のあたりのつかえがとれてスッキリする分、食欲が出て1回に食べられる量が増えます。でも、ここでお母さんがせっせと食べると、困ったことになります。このころ、赤ちゃんの膵臓(すいぞう)の働きは完全に成熟して、十分な量のインスリン(血糖値を調整するホルモン)を分泌しはじめます。つまり、妊娠36週以後にお母さんがたくさん食べて高血糖になると、赤ちゃんも高血糖になり、たくさんのインスリンを分泌します。このインスリンの成長促進因子の作用で、赤ちゃんは一気に大きくなる可能性があるのです。
今までのトータル体重増加はどのくらいでしょう。妊娠前のBMIが普通の人の場合、10kg程度が理想的ですが、多くても12kgが限度!それ以上増えると、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる心配もあります。食事を抜いたりの無理なダイエットはいけませんが、1日の食事量を6回程度に小分け食いすることで、食欲を上手にコントロールしましょう。
◆精神的に不安になるお母さんも・・・
そろそろ、大きなおなかを抱えた暮らしとサヨナラできて身軽になる期待感がふくらみます。赤ちゃんに会えるうれしさも増しますね。
その一方で、なんとなく精神的な不安感がつのるお母さんも……。安産できるだろうか、赤ちゃんは元気に生まれるだろうか、育児をきちんとできるだろうかなど、この時期、いろいろに不安を感じる人もいるでしょう。こんな気持ちは、哺乳動物の「メス」としての原初的不安といわれます(反発を感じるお母さんもいるでしょうが……)。「いわれなき不安」と表現する心理学者もいます。
好きな音楽、ショッピング、後期母親学級への参加など、自分なりに気持ちが安らぐことを見つけましょう。
妊娠36週になると胃のあたりのつかえがとれてスッキリする分、食欲が出て1回に食べられる量が増えます。でも、ここでお母さんがせっせと食べると、困ったことになります。このころ、赤ちゃんの膵臓(すいぞう)の働きは完全に成熟して、十分な量のインスリン(血糖値を調整するホルモン)を分泌しはじめます。つまり、妊娠36週以後にお母さんがたくさん食べて高血糖になると、赤ちゃんも高血糖になり、たくさんのインスリンを分泌します。このインスリンの成長促進因子の作用で、赤ちゃんは一気に大きくなる可能性があるのです。
今までのトータル体重増加はどのくらいでしょう。妊娠前のBMIが普通の人の場合、10kg程度が理想的ですが、多くても12kgが限度!それ以上増えると、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる心配もあります。食事を抜いたりの無理なダイエットはいけませんが、1日の食事量を6回程度に小分け食いすることで、食欲を上手にコントロールしましょう。
◆精神的に不安になるお母さんも・・・
そろそろ、大きなおなかを抱えた暮らしとサヨナラできて身軽になる期待感がふくらみます。赤ちゃんに会えるうれしさも増しますね。
その一方で、なんとなく精神的な不安感がつのるお母さんも……。安産できるだろうか、赤ちゃんは元気に生まれるだろうか、育児をきちんとできるだろうかなど、この時期、いろいろに不安を感じる人もいるでしょう。こんな気持ちは、哺乳動物の「メス」としての原初的不安といわれます(反発を感じるお母さんもいるでしょうが……)。「いわれなき不安」と表現する心理学者もいます。
好きな音楽、ショッピング、後期母親学級への参加など、自分なりに気持ちが安らぐことを見つけましょう。
妊娠9ヶ月
◆胃のもたれ、動悸、息切れなど
子宮がみぞおちのあたりまで届いてきますから、胃や肺を上にもちあげ、心臓を圧迫するようになります。このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が強くなります。
胃が子宮に押されると1回に食べられる量が減ります。過食をしないように、1回の食事量を抑えてくれる胃からのサインと受け止めましょう。食事量が減った分、すぐにお腹がすきます。お菓子などの間食が欲しくなりますが、これはガマン!
1日の食事量を6回ぐらいに分けて食べる「小分け食い」にするのがコツです。
◆腰が痛くなったり足がつることも
大きくなった子宮を支えるために、腰に負担がかかり、腰痛症状が強くなるママが多くなります。足のつけ根にも負担がかかり、股のあたりがつれたり、足がつったりすることがあります。
お腹が大きくなると、体を動かすのがおっくうになりますが、適度な運動は、血行をよくして腰痛解消にも役立ちますし、太りすぎや妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防にもつながります。積極的に体を動かすようにしましょう!
◆尿が近くなったり、尿もれしたりします
子宮が膀胱(ぼうこう)を圧迫して容量が少なくなり、尿が近くなります。残尿感といって、排尿後に尿が残っているような感じも出てきます。尿意を我慢すると膀胱炎などの原因になりますから、トイレは我慢しないようにしましょう。妊娠後期の軽い尿もれには専用のライナー、尿とりパッドを使うようにしましょう。
くしゃみや咳をして下腹部に力が入ると、尿が少しもれることがあります。腹圧性尿失禁といって、お産が近くなったお母さんにはよく見られるトラブルです。ホルモンや大きくなった子宮の影響で、内臓を支えている骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)がゆるんだり、疲労します。もともと尿道が短い女性では、骨盤底筋のゆるみに伴い、尿もれが起こりやすくなるのです。尿失禁用のパットを使ったり、下着をまめに替えるなどの対策を。
ただし、ときには破水(はすい)のことがあります。破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れて中の羊水が流れ出るもの。尿と違って羊水は臭いがなく無色ですが、自分では区別がつかないこともあります。破水かも知れないと思ったら、早めに診察を受けましょう!
子宮がみぞおちのあたりまで届いてきますから、胃や肺を上にもちあげ、心臓を圧迫するようになります。このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が強くなります。
胃が子宮に押されると1回に食べられる量が減ります。過食をしないように、1回の食事量を抑えてくれる胃からのサインと受け止めましょう。食事量が減った分、すぐにお腹がすきます。お菓子などの間食が欲しくなりますが、これはガマン!
1日の食事量を6回ぐらいに分けて食べる「小分け食い」にするのがコツです。
◆腰が痛くなったり足がつることも
大きくなった子宮を支えるために、腰に負担がかかり、腰痛症状が強くなるママが多くなります。足のつけ根にも負担がかかり、股のあたりがつれたり、足がつったりすることがあります。
お腹が大きくなると、体を動かすのがおっくうになりますが、適度な運動は、血行をよくして腰痛解消にも役立ちますし、太りすぎや妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防にもつながります。積極的に体を動かすようにしましょう!
◆尿が近くなったり、尿もれしたりします
子宮が膀胱(ぼうこう)を圧迫して容量が少なくなり、尿が近くなります。残尿感といって、排尿後に尿が残っているような感じも出てきます。尿意を我慢すると膀胱炎などの原因になりますから、トイレは我慢しないようにしましょう。妊娠後期の軽い尿もれには専用のライナー、尿とりパッドを使うようにしましょう。
くしゃみや咳をして下腹部に力が入ると、尿が少しもれることがあります。腹圧性尿失禁といって、お産が近くなったお母さんにはよく見られるトラブルです。ホルモンや大きくなった子宮の影響で、内臓を支えている骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)がゆるんだり、疲労します。もともと尿道が短い女性では、骨盤底筋のゆるみに伴い、尿もれが起こりやすくなるのです。尿失禁用のパットを使ったり、下着をまめに替えるなどの対策を。
ただし、ときには破水(はすい)のことがあります。破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れて中の羊水が流れ出るもの。尿と違って羊水は臭いがなく無色ですが、自分では区別がつかないこともあります。破水かも知れないと思ったら、早めに診察を受けましょう!
妊娠8ヶ月
◆母体のエネルギー配分が変わります
妊娠28週になると、母体の脂肪からつくられるブドウ糖が、赤ちゃんへ優先的に送られるようになります。これが母体のエネルギー配分が変わるということ。突然ケーキやチョコレート、アイスクリームなどが食べたくなるのも、おなかの赤ちゃんがブドウ糖を欲しがっているためです。
今までケーキは嫌いだったというママでも、妊娠28週を境に食べたくなるというケースも目立ちます。
しかし、食欲にまかせてたくさん食べると太りすぎのもと。妊娠8ヵ月からは妊娠後期に入り、1日の必要カロリーは非妊娠時にプラス500kcalになります。でも、これはあくまでも栄養バランスのよい食事を適量増やすという意味です。一方、種類や大きさにもよりますがケーキ1個で300kcal前後、1箱で400kcalのチョコレートもあります。菓子類の過食はカロリーオーバーにつながります。
妊娠28週から31週ごろの3~4週間は、とくに甘い物への誘惑に負けないことです。赤ちゃんに必要なブドウ糖はご飯や穀物などの炭水化物からとりましょう。
◆むくみやすくなります
足のすねの部分を指で押してから放すと、すぐに戻らずにくぼみがつくことがあります。これが「むくみ」で医学用語では「浮腫(ふしゅ)」といいます。むくみは、血液中の水分が血管の壁から染み出てきて、皮膚の下にたまった状態です。
妊娠後期には母体の血液の水分量が多くなります。体を循環する血液がますますたくさん必要になるため、水分を多くすることで血液量を増やすからです。生理的な水血症といい、ネットリしがちな血液をサラサラにして血管の中を通りやすくしたり、血圧を上げないようにするための、大事な体のしくみです。
水っぽい血液からは水分も染み出しやすいので、妊娠28週以後は、むくみやすくなるのです。むくみ対策には、足の下にクッションを置いて足を高くした姿勢で寝ます。また、体の左側を下にして横向きに寝ると、子宮が下大静脈を圧迫するのを防いで、下半身から心臓へ戻る血液の流れがよくなり、むくみがとれやすくなります。
妊娠28週になると、母体の脂肪からつくられるブドウ糖が、赤ちゃんへ優先的に送られるようになります。これが母体のエネルギー配分が変わるということ。突然ケーキやチョコレート、アイスクリームなどが食べたくなるのも、おなかの赤ちゃんがブドウ糖を欲しがっているためです。
今までケーキは嫌いだったというママでも、妊娠28週を境に食べたくなるというケースも目立ちます。
しかし、食欲にまかせてたくさん食べると太りすぎのもと。妊娠8ヵ月からは妊娠後期に入り、1日の必要カロリーは非妊娠時にプラス500kcalになります。でも、これはあくまでも栄養バランスのよい食事を適量増やすという意味です。一方、種類や大きさにもよりますがケーキ1個で300kcal前後、1箱で400kcalのチョコレートもあります。菓子類の過食はカロリーオーバーにつながります。
妊娠28週から31週ごろの3~4週間は、とくに甘い物への誘惑に負けないことです。赤ちゃんに必要なブドウ糖はご飯や穀物などの炭水化物からとりましょう。
◆むくみやすくなります
足のすねの部分を指で押してから放すと、すぐに戻らずにくぼみがつくことがあります。これが「むくみ」で医学用語では「浮腫(ふしゅ)」といいます。むくみは、血液中の水分が血管の壁から染み出てきて、皮膚の下にたまった状態です。
妊娠後期には母体の血液の水分量が多くなります。体を循環する血液がますますたくさん必要になるため、水分を多くすることで血液量を増やすからです。生理的な水血症といい、ネットリしがちな血液をサラサラにして血管の中を通りやすくしたり、血圧を上げないようにするための、大事な体のしくみです。
水っぽい血液からは水分も染み出しやすいので、妊娠28週以後は、むくみやすくなるのです。むくみ対策には、足の下にクッションを置いて足を高くした姿勢で寝ます。また、体の左側を下にして横向きに寝ると、子宮が下大静脈を圧迫するのを防いで、下半身から心臓へ戻る血液の流れがよくなり、むくみがとれやすくなります。
妊娠7ヶ月
◆大きくなった子宮が胃を圧迫しはじめます
妊娠した子宮の一番上の部分が子宮底です。妊娠7ヶ月になると、子宮底はおへその上まで届いて、お腹全体がかなり大きくなります。子宮底長(恥骨結合から子宮底までの長さ)は、妊娠27週には約22~26cmになっています。
大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るお母さんもいます。でも、これはとても理にかなったことなので心配しないで! 妊娠7ヶ月の終わりごろから急に食欲が出てくるお母さんも多いのですが、食欲のある割には胃がつかえて1回に食べられる量が減るおかげで、食べすぎを防ぐことができるわけです。「1回にたくさんは食べられない」という胃からのサインに素直に従うことが、太りすぎの予防につながるといえるでしょう。
◆仰向けに寝ると苦しいことも
お腹が大きくなると、妊娠前と同じ姿勢で眠ると、息苦しくなったり、眠りが浅くなることがあります。妊娠7~8ヶ月ごろには、心拍数がピークになるので、動悸がして熟睡しにくいというお母さんも出てきます。仰向けに寝ると、低血圧になることもあります。これは仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群といって、大きくなった子宮が下大静脈を圧迫して、心臓に戻る血液の流れが滞るためです。
仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみて。
体の左側を下にして横向きに寝る「シムスの姿勢」が楽ですし、おなかやひざの下にクッションを当てると寝やすくなります。自分なりに一番眠りやすく楽な姿勢を工夫しましょう。
妊娠した子宮の一番上の部分が子宮底です。妊娠7ヶ月になると、子宮底はおへその上まで届いて、お腹全体がかなり大きくなります。子宮底長(恥骨結合から子宮底までの長さ)は、妊娠27週には約22~26cmになっています。
大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るお母さんもいます。でも、これはとても理にかなったことなので心配しないで! 妊娠7ヶ月の終わりごろから急に食欲が出てくるお母さんも多いのですが、食欲のある割には胃がつかえて1回に食べられる量が減るおかげで、食べすぎを防ぐことができるわけです。「1回にたくさんは食べられない」という胃からのサインに素直に従うことが、太りすぎの予防につながるといえるでしょう。
◆仰向けに寝ると苦しいことも
お腹が大きくなると、妊娠前と同じ姿勢で眠ると、息苦しくなったり、眠りが浅くなることがあります。妊娠7~8ヶ月ごろには、心拍数がピークになるので、動悸がして熟睡しにくいというお母さんも出てきます。仰向けに寝ると、低血圧になることもあります。これは仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群といって、大きくなった子宮が下大静脈を圧迫して、心臓に戻る血液の流れが滞るためです。
仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみて。
体の左側を下にして横向きに寝る「シムスの姿勢」が楽ですし、おなかやひざの下にクッションを当てると寝やすくなります。自分なりに一番眠りやすく楽な姿勢を工夫しましょう。
妊娠6ヶ月
◆腰痛や背中の痛みを感じることも
お腹がぐッと前にせり出すようになります。子宮底(子宮の上側の端)がおへその高さまで達します。その影響で背中や腰に痛みを感じる事があります。
健診時に測る子宮底長<ていちょう>は、およそ18~21cmぐらいです。子宮底長は、赤ちゃんの体の大きさや羊水量などの目安になりますから、子宮底長が小さすぎる時や大きすぎる時は、超音波検査を行って、胎児の体重を推定したり、羊水量を測って確かめます。
◆大きくなった子宮が背中側の血管を圧迫します
子宮は大人の頭よりも大きくなって、背骨のほうにある太い血管を圧迫するようになってきます。四つ足の動物では、子宮は地面に向かって垂直になるので、こんな心配はないのですが、2本の足で立つ人間だからこその現象です。
お腹の後ろ側には、自律神経節や腎臓に行く血管、大動脈、大静脈などがあるため、大きくなった子宮がこれらを圧迫すると、血圧が高くなってくる心配が出てきます。ジーンズやきつい下着などでおなかをしめつけると一層血圧が高くなる心配がありますから、おなか回りのゆったりした服装を心がけましょう。とくに、腹帯やコルセットをきつく締めて、子宮を背骨に押し付けるように固定するのは避けましょう。
◆乳腺が発達して乳汁が出てくることも
外見だけでなく、お母さんの体の中では出産や産後の育児に向けて、ホルモンが活発に活動を開始しています。おっぱいは乳房の乳腺組織で作られます。妊娠6ヶ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。
乳房の大きさには個人差があり、乳首の形もいろいろです。乳房が小さいとおっぱいが出にくくないかとか、乳首が偏平だったり、陥没していると赤ちゃんがおっぱいを飲みにくいのではないかなど、不安になるお母さんもいるでしょう。でも、今から産後のことをあまり心配しすぎないで。
赤ちゃんの誕生直後から頻繁におっぱいを飲ませると、赤ちゃん自身が乳首の形を直してくれるからです。妊娠中は、おっぱい哺育(母乳育児)が赤ちゃんにとってどんなに大事かを勉強しながら、赤ちゃんへの愛情を育む時期です。
お腹がぐッと前にせり出すようになります。子宮底(子宮の上側の端)がおへその高さまで達します。その影響で背中や腰に痛みを感じる事があります。
健診時に測る子宮底長<ていちょう>は、およそ18~21cmぐらいです。子宮底長は、赤ちゃんの体の大きさや羊水量などの目安になりますから、子宮底長が小さすぎる時や大きすぎる時は、超音波検査を行って、胎児の体重を推定したり、羊水量を測って確かめます。
◆大きくなった子宮が背中側の血管を圧迫します
子宮は大人の頭よりも大きくなって、背骨のほうにある太い血管を圧迫するようになってきます。四つ足の動物では、子宮は地面に向かって垂直になるので、こんな心配はないのですが、2本の足で立つ人間だからこその現象です。
お腹の後ろ側には、自律神経節や腎臓に行く血管、大動脈、大静脈などがあるため、大きくなった子宮がこれらを圧迫すると、血圧が高くなってくる心配が出てきます。ジーンズやきつい下着などでおなかをしめつけると一層血圧が高くなる心配がありますから、おなか回りのゆったりした服装を心がけましょう。とくに、腹帯やコルセットをきつく締めて、子宮を背骨に押し付けるように固定するのは避けましょう。
◆乳腺が発達して乳汁が出てくることも
外見だけでなく、お母さんの体の中では出産や産後の育児に向けて、ホルモンが活発に活動を開始しています。おっぱいは乳房の乳腺組織で作られます。妊娠6ヶ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。
乳房の大きさには個人差があり、乳首の形もいろいろです。乳房が小さいとおっぱいが出にくくないかとか、乳首が偏平だったり、陥没していると赤ちゃんがおっぱいを飲みにくいのではないかなど、不安になるお母さんもいるでしょう。でも、今から産後のことをあまり心配しすぎないで。
赤ちゃんの誕生直後から頻繁におっぱいを飲ませると、赤ちゃん自身が乳首の形を直してくれるからです。妊娠中は、おっぱい哺育(母乳育児)が赤ちゃんにとってどんなに大事かを勉強しながら、赤ちゃんへの愛情を育む時期です。
妊娠5ヶ月
◆赤ちゃんの動き(胎動)を感じるようになります!
おなかの赤ちゃんの動きを、お母さん自身が自覚することを「胎動(たいどう)」といいます。赤ちゃんはもっと前から動いていたのですが、妊娠5ヶ月に入ると、「アッ、赤ちゃんが動いた」と感じるぐらいに、力強く足で蹴ったり、手を伸ばしたりするのです。
胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するお母さんが多いようです。経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。
◆お腹が大きくなって目立ちはじめます
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。外見からもかなり、お腹のふくらみが目立つようになります。
大きくなった子宮は、お腹ごしに触診できるようになります。妊婦健診では、子宮底長(ていちょう)といって、恥骨(ちこつ)の中央から子宮の上の端までの長さを測れるようになります。健診時の基本的な検査では、体重や血圧、むくみ、尿などの他に、子宮底長や腹囲(おなかの大きさ)を測るようになります。しかし、子宮や臍帯(さいたい)、胎盤(たいばん)、そして赤ちゃんの発育などは、超音波検査からの情報のほうがより正確です。子宮底長やおなかの大きさには個人差もありますから、特別な注意を受けない限り、外見のお腹が小さい、大きいと心配する必要はありません。
◆要注意!「おりものが多い」はトラブルのサイン!
妊娠中はホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えますが、妊娠前の排卵期に普段より少し増えるのと同じぐらいの量です。もし、おりものが多くなったり、黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けましょう。
おりものが多い時、「細菌性腟症」の疑いがあります。細菌性腟症は症状も軽く母体には悪さをしないのですが、炎症が進むと、後期流産(妊娠12~21週の流産)の原因になる心配があります。このため、妊娠18~20週ぐらいで腟分泌物検査を行う病院が増えています。「妊娠中におりものが増えるのは当たり前」と思わずに、おりものが多い時は診察を受けましょう。
おなかの赤ちゃんの動きを、お母さん自身が自覚することを「胎動(たいどう)」といいます。赤ちゃんはもっと前から動いていたのですが、妊娠5ヶ月に入ると、「アッ、赤ちゃんが動いた」と感じるぐらいに、力強く足で蹴ったり、手を伸ばしたりするのです。
胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するお母さんが多いようです。経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。
◆お腹が大きくなって目立ちはじめます
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。外見からもかなり、お腹のふくらみが目立つようになります。
大きくなった子宮は、お腹ごしに触診できるようになります。妊婦健診では、子宮底長(ていちょう)といって、恥骨(ちこつ)の中央から子宮の上の端までの長さを測れるようになります。健診時の基本的な検査では、体重や血圧、むくみ、尿などの他に、子宮底長や腹囲(おなかの大きさ)を測るようになります。しかし、子宮や臍帯(さいたい)、胎盤(たいばん)、そして赤ちゃんの発育などは、超音波検査からの情報のほうがより正確です。子宮底長やおなかの大きさには個人差もありますから、特別な注意を受けない限り、外見のお腹が小さい、大きいと心配する必要はありません。
◆要注意!「おりものが多い」はトラブルのサイン!
妊娠中はホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えますが、妊娠前の排卵期に普段より少し増えるのと同じぐらいの量です。もし、おりものが多くなったり、黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けましょう。
おりものが多い時、「細菌性腟症」の疑いがあります。細菌性腟症は症状も軽く母体には悪さをしないのですが、炎症が進むと、後期流産(妊娠12~21週の流産)の原因になる心配があります。このため、妊娠18~20週ぐらいで腟分泌物検査を行う病院が増えています。「妊娠中におりものが増えるのは当たり前」と思わずに、おりものが多い時は診察を受けましょう。
妊娠4ヶ月
◆お腹が少し大きくなります
妊娠15週末の子宮は、ちょうど子どもの頭ぐらいの大きさになります。子宮が大きくなってくると、これまで恥骨(ちこつ)の陰になっていたものがおへその下あたりまで上がってきます。お母さんのお腹は、外から見ても「妊娠かな?」と思うぐらいに少しふっくらしてきます。
◆胎盤ができあがります
妊娠14週ごろには、胎盤(たいばん)が完成します。これで流産の心配はかなり少なくなります。
妊娠直後から、胎芽(たいが)を取り巻く絨毛(じゅうもう)という細かい根のような組織が、子宮内膜に少しずつ根を張りはじめます。この絨毛組織がさらに増殖して、ひとつの器官になったのが「胎盤」です。
胎盤には、胎児につながる臍帯(さいたい/へその緒)がついていて、母体と胎児をつなぐ連絡通路の役割を果たします。臍帯の中には3本の血管(臍動脈2本・臍静脈1本)があります。
胎盤が完成すると、臍静脈を通してお母さんから赤ちゃんへ酸素や栄養が運ばれます。赤ちゃんからは臍動脈を通して、二酸化炭素や不要な老廃物などがお母さんに送り返されます。また、胎盤は、赤ちゃんにとって有害な物質が入らないように防ぐフィルターの働きもしています。さらに、胎盤からはいろいろなホルモンが分泌され、妊娠を維持し、胎児の成長を促し、出産や産後の授乳の準備を整えるなど、重要な働きをします。
◆つわりが終わり食欲がでてきます
つわりで食べられなかった人も食欲が出てきますが、量より質を心がけて、栄養バランスのよい食事をとるようにしましょう。
この時期は、妊娠前の食生活を見直す絶好のチャンス!外食や出来合いのお弁当、レトルト食品などに頼ることが多かった人は、ぜひ手作りの食事に挑戦しましょう。
妊娠中から自分できちんと食事作りをしていると、出産後におっぱい哺育(母乳育児)をする時も、離乳食を作る時も、自然に手作りができるでしょう。栄養バランスやカロリーの知識を役立てることもできますね。通院している病院の母親学級などに積極的に参加して、妊娠中の食事の注意を学びましょう。
妊娠15週末の子宮は、ちょうど子どもの頭ぐらいの大きさになります。子宮が大きくなってくると、これまで恥骨(ちこつ)の陰になっていたものがおへその下あたりまで上がってきます。お母さんのお腹は、外から見ても「妊娠かな?」と思うぐらいに少しふっくらしてきます。
◆胎盤ができあがります
妊娠14週ごろには、胎盤(たいばん)が完成します。これで流産の心配はかなり少なくなります。
妊娠直後から、胎芽(たいが)を取り巻く絨毛(じゅうもう)という細かい根のような組織が、子宮内膜に少しずつ根を張りはじめます。この絨毛組織がさらに増殖して、ひとつの器官になったのが「胎盤」です。
胎盤には、胎児につながる臍帯(さいたい/へその緒)がついていて、母体と胎児をつなぐ連絡通路の役割を果たします。臍帯の中には3本の血管(臍動脈2本・臍静脈1本)があります。
胎盤が完成すると、臍静脈を通してお母さんから赤ちゃんへ酸素や栄養が運ばれます。赤ちゃんからは臍動脈を通して、二酸化炭素や不要な老廃物などがお母さんに送り返されます。また、胎盤は、赤ちゃんにとって有害な物質が入らないように防ぐフィルターの働きもしています。さらに、胎盤からはいろいろなホルモンが分泌され、妊娠を維持し、胎児の成長を促し、出産や産後の授乳の準備を整えるなど、重要な働きをします。
◆つわりが終わり食欲がでてきます
つわりで食べられなかった人も食欲が出てきますが、量より質を心がけて、栄養バランスのよい食事をとるようにしましょう。
この時期は、妊娠前の食生活を見直す絶好のチャンス!外食や出来合いのお弁当、レトルト食品などに頼ることが多かった人は、ぜひ手作りの食事に挑戦しましょう。
妊娠中から自分できちんと食事作りをしていると、出産後におっぱい哺育(母乳育児)をする時も、離乳食を作る時も、自然に手作りができるでしょう。栄養バランスやカロリーの知識を役立てることもできますね。通院している病院の母親学級などに積極的に参加して、妊娠中の食事の注意を学びましょう。
妊娠3ヶ月
◆子宮が少しずつ大きくなります
子宮は恥骨(ちこつ)の陰にあり、妊娠していない時の大きさは、大きめの鶏の卵ぐらいです。妊娠後は少しずつ大きくなって、妊娠11週の末には、大人の握りこぶしぐらいの大きさになります。でも、まだ恥骨のかげに収まるぐらいの大きさなので、お腹が大きく膨らんできた実感はないでしょう。
◆つわり症状がピークに
つわりの原因ははっきりとはわかっていませんが、妊娠後に大量に分泌されるhCGというホルモンによるとする説や、母体が胎児を異物と感じるアレルギー反応が原因という説があります。また、精神的なストレスが自律神経のバランスを乱すことも影響していると言われています。
つわりの症状や程度には個人差があり、気にならないほど軽い人がいる一方で、かなり重い人もいます。つわりは妊娠7~9週ごろがピークですが、11~12週ごろには治まることが多いので、次のような上手な食べ方で乗り切る事をおすすめします。
1)食べられる物だけを食べる。
赤ちゃんは何よりも先に、自分が必要なエネルギーを母体からもらいます。お母さんの食欲が落ちても、赤ちゃんは大丈夫ですから、無理に食べる必要はありません。
無理せず、食べられる物を食べるようにしましょう。
2)朝起きた時に胃をカラにしない。
夜中に一度起きておにぎりやパンなどを少量食べましょう。日中も少しずつ何度も食べるようにします。
3)酸味のあるものは吐き気を誘うので控える。
人によりますが、特ににみかんなどの柑橘類は吐き気をも誘う事が多いので控えましょう。
4)水の飲み方に気を付ける。
水を一気に飲むと吐き気を誘うため、かわりに氷を口に含んで溶かしながら水分補給をします。
◆妊婦健診はきちんと受けましょう
妊婦健診は母体と赤ちゃんの健康を守る上で、非常に重要です。特に妊娠初期には、母体の全身的な健康をチェックしたり、流産のリスクがないかどうか、双子などの多胎かどうかなど、基本的なことを調べます。
妊娠の早い時期に超音波検査を受けると、正確な出産予定日がわかります。
妊娠したと思ったらなるべく早く妊婦健診を受けましょう。
子宮は恥骨(ちこつ)の陰にあり、妊娠していない時の大きさは、大きめの鶏の卵ぐらいです。妊娠後は少しずつ大きくなって、妊娠11週の末には、大人の握りこぶしぐらいの大きさになります。でも、まだ恥骨のかげに収まるぐらいの大きさなので、お腹が大きく膨らんできた実感はないでしょう。
◆つわり症状がピークに
つわりの原因ははっきりとはわかっていませんが、妊娠後に大量に分泌されるhCGというホルモンによるとする説や、母体が胎児を異物と感じるアレルギー反応が原因という説があります。また、精神的なストレスが自律神経のバランスを乱すことも影響していると言われています。
つわりの症状や程度には個人差があり、気にならないほど軽い人がいる一方で、かなり重い人もいます。つわりは妊娠7~9週ごろがピークですが、11~12週ごろには治まることが多いので、次のような上手な食べ方で乗り切る事をおすすめします。
1)食べられる物だけを食べる。
赤ちゃんは何よりも先に、自分が必要なエネルギーを母体からもらいます。お母さんの食欲が落ちても、赤ちゃんは大丈夫ですから、無理に食べる必要はありません。
無理せず、食べられる物を食べるようにしましょう。
2)朝起きた時に胃をカラにしない。
夜中に一度起きておにぎりやパンなどを少量食べましょう。日中も少しずつ何度も食べるようにします。
3)酸味のあるものは吐き気を誘うので控える。
人によりますが、特ににみかんなどの柑橘類は吐き気をも誘う事が多いので控えましょう。
4)水の飲み方に気を付ける。
水を一気に飲むと吐き気を誘うため、かわりに氷を口に含んで溶かしながら水分補給をします。
◆妊婦健診はきちんと受けましょう
妊婦健診は母体と赤ちゃんの健康を守る上で、非常に重要です。特に妊娠初期には、母体の全身的な健康をチェックしたり、流産のリスクがないかどうか、双子などの多胎かどうかなど、基本的なことを調べます。
妊娠の早い時期に超音波検査を受けると、正確な出産予定日がわかります。
妊娠したと思ったらなるべく早く妊婦健診を受けましょう。
妊娠2ヶ月
◆体に現れるさまざまな兆候
1)妊娠すると月経が止まります。
月経周期が規則的な人は、予定月経が1週間以上遅れたら、妊娠の可能性が大きいです。ただし、女性の体は精神的なストレスや環境の変化の影響を受けやすいので、妊娠以外にも月経が遅れることはよくあります。
2)基礎体温は高温相が続きます。
基礎体温が低温から高温に移行して、高温が3日以上続くと排卵があったとわかります。そのまま高温が14日以上続いた時は、妊娠と思っていいでしょう。
3)便秘と眠気が強くなります。
妊娠後はホルモンの影響で、便秘になったり眠くなったりします。体が熱っぽくだるくなったり、乳首の色が濃くなって敏感になったりするのもホルモンの影響です。
4)つわりが始まる人も!?
早い人では妊娠4週ごろ、普通は妊娠5~6週ごろからつわりが始まります。おなかがすくと吐き気を感じたり、吐いたりします。つわりはモーニングシックネスといわれ、朝起きて一番空腹の時に吐き気を感じるのがこの時期の特徴です。
◆妊娠検査薬で妊娠かどうかを調べましょう!
経周期が28日と規則的な人の場合には、最終月経が始まった日から数えて4週間目(受精から2週間目)以後、つまり、月経が4~5日とか1週間遅れたころに、妊娠検査薬を使うと、妊娠かどうかがわかります。
妊娠すると、hCG(ヒト絨毛<じゅうもう>性ゴナドトロピン)というホルモンがつくられ始めます。このホルモンは、妊娠した瞬間から大量に分泌されるわけではなく、時間がたつにしたがって少しずつ増えていき、尿の中に排出されてきます。
それによって妊娠検査薬で確認する事ができるようになります。
◆早めに診察を受けるようにしましょう
市販の妊娠検査薬の場合、妊娠は判定できますが、子宮外妊娠などの妊娠異常をチェックすることはできません。妊娠初期には、流産の心配もありますので、妊娠が疑われたり、検査薬が陽性の時には、1日も早く産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では尿検査や、必要な場合には血液検査で、妊娠を診断します。あわせて、ほとんどの病院では超音波検査で妊娠の確定診断を行っています。超音波検査では、妊娠4~5週(月経が1~2週間遅れた段階)で、妊娠の確定診断ができます。また、妊娠5週には、子宮の中に着床していることを確認できるので、子宮外妊娠ではないとわかります。
※ただし、月経周期や排卵時期には個人差があるので、時期的にもう少し後でないと診断がつかないこともあります。
1)妊娠すると月経が止まります。
月経周期が規則的な人は、予定月経が1週間以上遅れたら、妊娠の可能性が大きいです。ただし、女性の体は精神的なストレスや環境の変化の影響を受けやすいので、妊娠以外にも月経が遅れることはよくあります。
2)基礎体温は高温相が続きます。
基礎体温が低温から高温に移行して、高温が3日以上続くと排卵があったとわかります。そのまま高温が14日以上続いた時は、妊娠と思っていいでしょう。
3)便秘と眠気が強くなります。
妊娠後はホルモンの影響で、便秘になったり眠くなったりします。体が熱っぽくだるくなったり、乳首の色が濃くなって敏感になったりするのもホルモンの影響です。
4)つわりが始まる人も!?
早い人では妊娠4週ごろ、普通は妊娠5~6週ごろからつわりが始まります。おなかがすくと吐き気を感じたり、吐いたりします。つわりはモーニングシックネスといわれ、朝起きて一番空腹の時に吐き気を感じるのがこの時期の特徴です。
◆妊娠検査薬で妊娠かどうかを調べましょう!
経周期が28日と規則的な人の場合には、最終月経が始まった日から数えて4週間目(受精から2週間目)以後、つまり、月経が4~5日とか1週間遅れたころに、妊娠検査薬を使うと、妊娠かどうかがわかります。
妊娠すると、hCG(ヒト絨毛<じゅうもう>性ゴナドトロピン)というホルモンがつくられ始めます。このホルモンは、妊娠した瞬間から大量に分泌されるわけではなく、時間がたつにしたがって少しずつ増えていき、尿の中に排出されてきます。
それによって妊娠検査薬で確認する事ができるようになります。
◆早めに診察を受けるようにしましょう
市販の妊娠検査薬の場合、妊娠は判定できますが、子宮外妊娠などの妊娠異常をチェックすることはできません。妊娠初期には、流産の心配もありますので、妊娠が疑われたり、検査薬が陽性の時には、1日も早く産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では尿検査や、必要な場合には血液検査で、妊娠を診断します。あわせて、ほとんどの病院では超音波検査で妊娠の確定診断を行っています。超音波検査では、妊娠4~5週(月経が1~2週間遅れた段階)で、妊娠の確定診断ができます。また、妊娠5週には、子宮の中に着床していることを確認できるので、子宮外妊娠ではないとわかります。
※ただし、月経周期や排卵時期には個人差があるので、時期的にもう少し後でないと診断がつかないこともあります。
妊娠1ヶ月
◆赤ちゃんはどうやってできる?
妊娠の始まりは「受精」です。受精とは精子が卵子の中に入る事で、受精卵と呼ばれます。月経周期が平均的な28日周期の場合、卵巣から卵子が排卵するのは、月経開始日から約2週間後。卵子の寿命は排卵から約12 ~ 24時間ぐらいといわれています。この間に卵管で精子が卵子に出会い、受精すると「受精卵」になります。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、子宮へと運ばれ、受精から約7日目ぐらいに子宮内膜へともぐりこみます。
受精卵が子宮内膜にもぐりこんで根を生やすことを「着床」といい、これで妊娠が成立します。
◆妊娠週数と妊娠月数の数え方
妊娠の始まりは「受精」です。受精とは精子が卵子の中に入る事で、受精卵と呼ばれます。月経周期が平均的な28日周期の場合、卵巣から卵子が排卵するのは、月経開始日から約2週間後。卵子の寿命は排卵から約12 ~ 24時間ぐらいといわれています。この間に卵管で精子が卵子に出会い、受精すると「受精卵」になります。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、子宮へと運ばれ、受精から約7日目ぐらいに子宮内膜へともぐりこみます。
受精卵が子宮内膜にもぐりこんで根を生やすことを「着床」といい、これで妊娠が成立します。
◆妊娠週数と妊娠月数の数え方
妊娠週数は、最終月経の開始日を妊娠0週0日として数えていきます。0日から6日の7日間を1週間とし、4週間を1ヶ月とします。妊娠1ヶ月(妊娠0~3週)は、最終月経からの4週間を指しますが、このうち妊娠0~1週はまだ排卵しておらず、受精もしていません。受精卵のできていない排卵前から妊娠週数を数えるなんて不思議だと思いますが、お母さんの体の中では妊娠の準備が始まっている大切な時期なのです。
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